職人の手により新品同様に生まれ変わります。
どんなに大切にお参りしてきたお仏壇でも、長い年月で傷んできてしまいます。
障子が破れてボロボロになったり、扉がガタガタして開閉しずらくなったり、細かな装飾が取れかかったり、金箔や塗がはがれたり...。
埃や油煙で裏板の金色が真っ黒になってしまっているお仏壇もよく目にします。傷みが進んでしまい、直せなくなってからでは手遅れになってしまいます。直せるうちに直すことが一番大切なポイントです。新しいお仏壇に買い替えるきっかけとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、買い替える前にまずはご相談いただければと思います。
ご先祖様や大切だった亡き人に感謝し供養するために、欠かせないのがお仏壇です。何十年とお参りしてきたお仏壇には、それぞれのお家の様々な思いが込められていると言っても過言ではないでしょう。
できるだけ細部にわたって解体します。
薬品を入れたお湯で汚れを落とします。
不良箇所の修理や擦り傷を直すために研磨作業を行います。
洗って十分に乾燥させた部品を表面が均一になるまで研磨し、漆を繰り返し重ねて塗り重ねていきます。同じ工程を何回も繰り返し、中塗りから上塗りへと仕上げて新品の頃の光を蘇らせます。
カシューや漆を使って塗替えを行います。
元の輝きに戻すために金箔貼りを行います。
金箔を押し終わったら、飾り金具を打って元の姿に組み立てます。以上の修復の工程は、新品のお仏壇をつくるときとほとんど同じ工程です。
解体から再組み立てまで、かなりの時間を要しますが、見違えるように綺麗になり、次の代に安心して継承できます。
お預かりしたお仏壇を写真撮影しておき、再組み立ての時に間違いのないようにします。